現地に行っていろいろなものを見てくるフィールドワーク系ブログ

NTT技術史料館に行ってきました!

2022年(令和4年)3月24日投稿

探訪番号:1

ブログ分類:博物館めぐりシリーズ #1

東京都武蔵野市にある、NTT技術史料館というところに行ってきました。

ここは、NTTグループが培った電気通信技術の歴史的資産を、「歴史をたどる」「技術をさぐる」という2つのテーマで展示している、企業内博物館なんです。

通常は社員や団体客向けの博物館のようですが、木・金曜日の13時から17時に限り、予約不要で一般の人も見学できるのです。しかもなんと無料!

【写真】NTT武蔵野研究開発センターの敷地内にあります。警備員の方が立っていらっしゃる門から入場しましたので、ちょっと緊張感。

撮影日:2022年3月17日 撮影地:東京都武蔵野市緑町

【写真】中に入ると、タブレットが置いてあって、そこに名前などを入力して受付すると、首からぶら下げるパスが貸与されました!

【写真】地下1階は、電信電話の歴史を辿る展示になっており、国産第1号の電話機や、日本で初めて電信線が敷かれた東京〜横浜間で使われた裸線などが展示されていました。

【写真】昔の電報電話局の模型もありました。交換機の収容施設の内部が分かるよう、断面の模型になっていました。

屋上の建物に書いてあるのは、なつかしの電電公社のマークです。NTTは1985年(昭和60年)までは電電公社(日本電信電話公社)という国営企業だったんです。今見ると、なかなかカッコいいマークですよね。

【写真】私は、タワー(鉄塔)も好きです。電話局の上に立っている鉄塔の模型があって、嬉しかったです。

【写真】海底ケーブルや交換機、アンテナなど、興味深い展示もあり、もっとゆっくり見たかったのですが、実は私が訪問したのは16時過ぎ。展示内容が充実していて、1時間足らずの見学時間では、とてもじゃないですが、見切れませんでした!

もうインターネットが無い世界は考えられません

昭和28年には、東京〜大阪間で電話の即時サービスが開始されました。

それまでの長距離電話は、市内回線を次々と中継して繋いでいたため、まず電話局に申し込みをし、いったん電話を切って待っていたんだそうです。もっとも需要がある東京〜大阪間でも2時間も待たされることがあり、特別料金の特急便もあったそうなんです!

ダイヤルを回して、相手に直接つながる自動交換の長距離電話サービスは、昭和38年にようやく東京〜大阪間で初めて開始されたそうです。

今や、音声通話に限らず、あらゆるデータが世界中で瞬時にやりとりできる、便利な時代になりましたよね〜。

「昔はよかった」論も悪くはないけれども、少なくとも私はインターネットが普及していない世界は、ちょっと考えられません。

「バブル時代に戻りたい」とおっしゃる方も時々いらっしゃいますが、私としては、インターネットが手軽に使えない時代なんて、まっぴらごめんだ!なんて思っちゃいますね〜。

【写真】電話交換手は、女性の憧れの職業の一つで、東京・大手町の電話局では、8000名もの女性交換手が働いていたそうです。

【写真】いろいろな電話機や電話帳の展示もありました。一番手前にあるのは、あの肩から掛けるタイプの携帯電話、ショルダーホンです。バブル時代を象徴するアイテムの一つですよね〜。

重さ3kgもあり、保証金20万円、月額基本料2万6000円、通話料6秒10円だったそうです!もちろん、できるのは通話のみで、メールもLINEもユーチューブの閲覧もできません。やっぱり、バブル時代には行きたくないわ〜。

電気通信技術を発展させてきた先人に感謝です

私のような一般の個人でも、安価で簡単にさまざまなITサービスを利用できる世の中になったのも、先人が努力と工夫で電気通信技術を積み重ねていった結果なんだな〜、とNTT技術史料館に行って、そんな感想を持ちました。

【写真】さすが大企業の博物館だけあって、地下1階、地上3階の立派な施設でした!