探訪日:2023年(令和5年)7月9日(日曜日)
探訪番号:24
投稿日:2023年7月15日
ブログ分類:パワースポットめぐりシリーズ #3
こないだの日曜・月曜日は、東京・浅草の浅草寺(せんそうじ)の「四万六千日(しまんろくせんにち)」という御縁日でした。
浅草寺は「あさくさ観音」とも言われるように、観音様を御本尊にしています。そして、元来、観音様の縁日は毎月18日なのですが、室町時代になるとそれに加えて毎月「功徳日(くどくび)」と呼ばれる縁日も設けられました。
この功徳日にお参りすると、100日お参りしたのと同じ御利益があるとされ、さらに、その中でも7月10日にお参りすると、なんと1000日分の御利益があるとされているのです。
そして、江戸時代になると、浅草寺に関しては、7月10日にお参りすると、さらに46倍のボーナスポイント、つまり、4万6000日分(約126年分^^;;)の御利益がある、とされるようになったのです!
それで、一生分を使ってもあまりある御利益をいち早くいただこうと、多くの人が9日から参拝するようになったため、毎年7月9、10日の両日を「四万六千日」の縁日とし、境内では「ほおずき市」も開かれるようになりました。
「Z世代」と呼ばれる若者たちは、「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視すると言われます。「タイパ」とは「コスパ(コストパフォーマンス)」の時間版で、より短い時間でできるだけ多くの効果を得ようとするような行動を指します。
だから、ネットの動画もフル動画は敬遠され、切り取り動画やYouTubeショート、TikTokなどの短時間動画で情報を効率的に得たり、また、ネット配信の映画やドラマを倍速で見て時間を節約したりするそうです。
映画やドラマを倍速で見てストーリーがわかるのかな〜、さすが若者だな〜、と思っていたら、今年75歳になる実家の母親も、時間がもったいないからと、TVerのドラマを1.5倍速で見ているそうです(TVerはCMが短くていい、とも言ってました(^^;;)
でも、浅草寺の四万六千日の縁日は、たった1日のお参りで126年分のご利益が得られるという、Z世代もびっくりのタイパのよさです。
それから、先日当ブログで紹介した富士塚も、本物の富士山に行くのは手間だから、近所に富士山のミニュチュアを作ってしまうというタイパ重視の風習でした。
また、昨年、長野の善光寺に御開帳のお参りに行ったのですが、善光寺には「経蔵」という国の重要文化財にもなっている建物がありました。
この建物の中には、お経を収めた輪蔵という回転式の書庫があり、これを参拝客が一周させると、なんと、中に収められている6671巻ものお経を全て読んだことと同じ功徳が得られるという、こちらも超タイパのよい施設でした。
つまり、現代の若者に限らず、人間というのは元来タイパ重視で、なるべく効率的にことを済ませたいと思う動物なんでしょうね〜(^o^)
そんなわけで、こないだの日曜日7月9日、浅草寺にお参りに行って参りました!
【写真】COVID-19の行動制限も緩和され、浅草寺はものすごいたくさんのお客さんでごった返していました。半分ぐらいは外国人のお客さんでした。
マスクをしている方もほとんどいらっしゃらず、「3密」や「ソーシャルディスタンス」などと言っていたのも今は昔、といったところでしょうかね〜。
【写真】本堂では、観音様の御慈悲をいただこうと、多くの善男善女の皆さんがお参りしていました!
【写真】四万六千日の御縁日限定で授与される「雷除(かみなりよけ)」と「災難厄除」というお守りがありました。
江戸時代に、赤トウモロコシを吊るしていた農家だけ落雷に遭わなかった、ということがあり、雷除けのお守りとして本物の赤トウモロコシが売られていたのですが、明治時代に不作で赤トウモロコシを売ることが出来なくなったために、民衆の要望でお札として授与されるようになったのだそうです。
【写真】「雷除」と「災難厄除」の両方をゲットしました!
【写真】家に帰って、お守りを袋から出しました。
【写真】「災難厄除」の方は、蓋を開けるとなんと、雷除のミニチュア版が入っていました*\(^o^)/*