探訪日:2023年(令和5年)6月17日(土曜日)
探訪番号:25
投稿日:2023年7月20日
ブログ分類:トンネルをくぐるシリーズ #1
土地や場所も「一期一会」のところがありますよね〜。
「いつか行ってみたいけど、いつでも行けるでしょ」とウカウカしてると、いつのまにか廃止されたり、取り壊されたりして行けずじまい、ということがよくあります。
最近の私の例で言うと、東京・神保町にあった「スヰートポーヅ」という餃子専門店です。
お店の前は何百回と通り、その独特な屋号の表記とレトロな店構えに、いつか入って餃子を食べたいな、と思っていましたが、一度も行かないまま、COVID-19の影響もあり2020年6月に残念ながら廃業してしまいました。
「不動産」とは言うものの、土地やそこに建つ建物は、未来永劫不変ということはなく、たえず変化し続けていますから、行ってみたい、と思った場所には、思い立ったらなるべく早く訪問することが大事ですよね。
そんなわけで、3年半ぶりにJR山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅の近くにある「高輪橋架道橋(下区道)」という道路に行ってきました!
この道路は、高輪地区と港南地区を結ぶ、東海道新幹線や東海道線、山手線、京浜東北線を横切る道路で、「架道橋」と言っても、線路をまたぐ橋ではなく、下をくぐるガード下の道路です。
で、なんでわざわざここに行ったのかというと、ガードの高さが非常に低いことで知られていて、なんと高さが1.7〜1.8メートルしかないんです。
ここを通るタクシーは、天井に付いている表示灯(通称:提灯(ちょうちん))のすれすれで通ることから、タクシー業界では「提灯殺し」の異名で呼ばれている(いた)そうなんです(^^;)
ところがこの道路も、高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発によって、近隣に新しい跨線橋が造られることになって、将来的に閉鎖されることが決まっています。
それに先立って、2020年4月には、自動車の通行が廃止となり、それを聞いて、私は2020年2月に行っていました。
現在は、暫定的に歩行者および自転車(ただし、降りて手押しのみ)の通行はできますが、それも近い将来、完全に廃止されることになります。
【写真】2020年2月に撮影した高輪橋架道橋の出口(港南地区側)です。「高さ制限1.5m」の看板がありますが、ここを自動車が通って行くとはちょっと信じられませんね。
【写真】見てください!ホントにギリギリでしょ?
【写真】一般の道路用トンネルに取り付いているような照明がついていましたので、かなり大きく見えました。なんか、トンネルを上からギュッと押しつぶした感じですよね〜。
【写真】現在の出口の様子です。ほとんど、工事用フェンスで仕切られ、半分くらいの幅になってました。
【写真】現在は車道部分は撤去されていました。大きい照明も取り外され、蛍光灯になってました。
【写真】私の身長は1.75メートルですので、ちょっとかがむくらいで進みました。何往復かしたら、インナーマッスルが鍛えられそう。
【写真】2020年2月の高輪地区側の入り口の様子です。当時は他に抜け道がなかったため、頻繁にタクシーが通っていました。
【写真】現在はなんとビックリ、道路は完全に撤去され、階段になっていました。
高輪橋架道橋は工事の進捗に合わせ、当面の間は通行可能ですが、あと数年で廃止される予定です。
この低さを体感したい方は、今のうちに行かれることをお勧めします(^O^)