現地に行っていろいろなものを見てくるフィールドワーク系ブログ

今日は目の愛護デー! 「新宿の目」を見てきました!

探訪日:2023年(令和5年)9月17日(日曜日)

探訪番号:40

投稿日:2023年10月10日

ブログ分類:彫刻・オブジェを見るシリーズ #1

今日10月10日は「目の愛護デーです」。

昭和6年に中央盲人福祉協会が10月10日を「視力保存デー」として制定、失明予防の運動を行いました。

この運動は戦争により一時中断されますが、戦後の昭和22年に、中央盲人福祉協会があらためて10月10日を「目の愛護デー」として制定したのです。

どうして10月10日が「目の愛護デー」なのかというと、「10 10」を90度回転させると、目と眉毛のように見えるからなんです。

実は私の父親は緑内障という目の病気の持病があり、ずっと点眼薬をさしていて眼圧が上がらないようにしています。

緑内障は遺伝的要素もあると言われており、中途失明の原因として一番多い病気です。私も近日中に眼科に行って検査しようと思っています。

新宿西口にあるパブリックアート

さて、目にまつわるスポットはどこかないかな、と考えたところ、東京・新宿にある「新宿の目」が思い浮かびました。

これは、新宿西口の地下通路にある、大きな目の形をしたアクリル製のオブジェなんです。

新宿西口にはかつて自動車メーカーの富士重工業(現在のSUBARU)の本社である「スバルビル」というビルがありました。

ビルの地下部分の通路には、1969年に「新宿の目」と題するパブリックアートが設置されました。画家・彫刻家の宮下芳子による作品です。

スバルビルは2010年に小田急電鉄に売却され、その後しばらくは引き続き富士重工業の本社として使われていましたが、2014年に渋谷区恵比寿に本社が移転となりました。

そして、スバルビル自体も2019年に解体され、現在は更地になっています。

スバルビルの解体に伴い、「新宿の目」も解体されるという噂が流れましたが、所有者の小田急電鉄は否定、当面の間は存続させる、と表明しました。

ただ、現在小田急電鉄は新宿西口の大規模な再開発事業を進めており、将来的には「新宿の目」も移転を余儀なくされるようです。

さすがに50年以上も親しまれてきたオブジェですから、完全に無くすということはないでしょうが、いい形で別の場所で通行人を見守ってほしいな、と思います。

【写真】スバルビルが建っていた場所です。この地下部分に「新宿の目」があります。

撮影地:東京都新宿区西新宿

【写真】これが「新宿の目」です!瞳の高さは3.4メートル、横幅は10メートルにも及ぶ、巨大な目です。

撮影地:東京都新宿区西新宿

【写真】瞳のアップを取りました。独特な波々の線やたくさんの丸があり、ちょっとレトロな感じもするデザインで、おしゃれです。

撮影地:東京都新宿区西新宿

【写真】スバルビルは無くなりましたが、銘板はしっかり残ってます。

撮影地:東京都新宿区西新宿

【写真】宮下芳子さんの銘板もありました。

撮影地:東京都新宿区西新宿

【写真】場所は都庁に向かう歩く歩道(北側)の入り口のところにありました。

再開発による移転は仕方ないにしても、こんなすばらしい作品を無くす必要性は全くありませんよね〜。

撮影地:東京都新宿区西新宿