探訪日:2023年(令和5年)10月14日(土曜日)
探訪番号:43
投稿日:2023年10月23日
ブログ分類:パワースポットめぐりシリーズ #7
江戸幕府初代将軍の徳川家康を御祭神とする神社を「東照宮」と言います。全国各地にありますが、とくに栃木県にある東照宮(日光東照宮)が有名ですよね〜。
上野公園の中にも、実は東照宮(上野東照宮)があるんです。
上野東照宮は、徳川家の家臣で、家康が絶大な信頼を寄せた藤堂高虎が寛永4年(1627年)に創建しました。
その後、3代将軍の家光が、慶安4年(1651年)に、日光東照宮に模した金色の社殿に建て替えさせました。
その後、幾多の修理はありましたが、なんと、上野戦争や関東大震災、東京大空襲でも焼失することなく、江戸初期の権現造りの建築を今に伝えています。
【写真】水舎門と呼ばれる神門が神社の入り口です。
【写真】水舎門をくぐると参道に石灯籠がずらりと。これは創建当時、大名から奉納されたもので、国の重要文化財に指定されています。
【写真】参道の先に唐門があり、その奥に社殿がありました。
参道から唐門までは無料でお参りでき、この日もたくさんの参拝客、とくに外国からのお客さんがたくさんいらしていました。
実は、拝観料を納めると、なんと、塀の中に入って社殿を間近に見ることができるんです。
ただ、大々的に宣伝しておらず、入り口もちょっとわかりにくいところにあり、拝観する参拝客の方はあまり多くありませんでした。
【写真】ちょっと控えめの、拝観の案内看板です。
【写真】唐門の左手に、御朱印やお守りを受ける建物があり、そちらで拝観料を納めると、奥の入り口から入ることができました。
【写真】社殿のある境内に入る前に、栄誉権現社という小さな祠がありました。ここは御狸様ともよばれ、なんと、狸の木造を御神体としているんです。狸が「他を抜く」に通じるということで、強運や合格祈願のご利益があるということです。
【写真】社殿は透塀(すきべい)という塀で囲まれています。向こう側が助けて見えるデザインになっているんです。
【写真】さまざまな動物や植物の彫刻を見るのも楽しいです。手すりに彫刻の説明ラベルもありました。
【写真】金色に輝く、豪華絢爛な見事な社殿です。
【写真】内側から見た唐門です。透塀から外の様子が見えて、たくさんの観光客の喧騒が聞こえてくるのですが、塀の中は静寂としていました。
たった500円で、こんなに素晴らしい社殿を見られるのですから、拝観するのがオススメですが、観光客であふれるのもな〜、という複雑な感情がありました。
なお、拝観料は全額、文化財の保護・修繕に使われるそうです。