探訪日:2024年(令和6年)1月10日(水曜日)
探訪番号:59
投稿日:2024年1月15日
ブログ分類:パワースポットめぐりシリーズ #10
東京のJR中央線沿線といえば、「中央線文化」と言われ、多様なサブカルチャーが集積するエリアとして知られています。
そのなかでも、高円寺駅周辺は古着屋や雑貨屋、ライブハウス等が点在し、夢を追う若手のミュージシャンやお笑い芸人、また、夢の途中のおじさん、おばさんまで、多種多様な人たちが住む、活気のある場所です。
ところで、高円寺駅の名前の由来となるお寺は実在するんでしょうか?駅名は全国的に有名ですが、「高円寺」というお寺があるのかどうかは、あまり知られていませんよね〜。
実は、高円寺の駅名や地名の由来となるお寺は、高円寺駅の近くに実在します。それが、曹洞宗のお寺である、「宿鳳山高円寺」というお寺なんです。
ただ、禅宗である曹洞宗のお寺は、はっきり言ってどこも地味目なところが多く、観光寺化していないところが多いです(それが好きな点でもあるんですがね〜)。
宿鳳山高円寺も、住宅街の中にひっそりと佇んでいて、参拝する方もほとんどいらっしゃらないお寺となっています。
【写真】中央線の電車に乗って、高円寺駅まで行きました。
【写真】高円寺駅南口の様子です。
宿鳳山高円寺は、弘治元年(1555年)に創建されました。
高円寺の名が知られるようになったのは、江戸幕府三代将軍の徳川家光の知遇を得たことによります。
家光は鷹狩りに出かけた際、このお寺を休息のために利用し、とても気に入っていたそうです。それで、もともとは「小沢村」と呼ばれたお寺の周辺を「高円寺村」と改めさせ、それが今の高円寺の地名の由来となったのです。
【写真】高円寺駅南口から500メートルほど行った、南中央通りに、その名も「高円寺前」という交差点がありました。
【写真】交差点からすぐのところに、「高円寺」と書かれた石柱があり、ちょっとした公園のようなスペースとなっていました。
【写真】さらに奥に進むと、山門がありました。山門は柵があって、通れないようになっていましたが、隣に境内に入れる道がありました。徳川家光ゆかりということで、扉には葵の御紋がありました。
【写真】山門を過ぎると、地味ながらステキな感じの参道。武蔵野の雑木林のような雰囲気もあります。
【写真】山道の奥に、本堂がありました。しかし、竹の棒があって、本堂の近くには入れないようになっていました。観光的な要素は皆無です。
【写真】立派な彫刻も施されていました。
ところで、昨年7月のブログで、品川区にある品川神社というところに行った、ということを書きました。
この神社には、柱に龍が巻き付いているデザインの鳥居がありました。こうしたタイプの鳥居は、東京都内では3ヶ所しかなく、そのうちの一つが、宿鳳山高円寺の境内にある稲荷神社にあります。
【写真】本堂の脇に稲荷神社がありました。こちらもひっそりとしていて、お賽銭箱などもありませんでした。
【写真】これが、稲荷神社の鳥居です!カッコいい龍が巻き付いています。
【写真】鳥居の土台には「昭和八年九月」と書いてありました。
龍が柱に巻き付いている鳥居がある神社のもう一つは、宿鳳山高円寺の近くにありましたので、そちらにもお参りしました。次回のブログで紹介します。
【写真】高円寺駅構内の電光掲示板に、中央線の各駅の名前が書かれた札が貼ってありました。これは何でしょうか?
【写真】表示が切り変わると、こんな表示が!なんと、次の電車が何駅まで来ているのか、わかりやすくなっていたんです。