探訪日:2024年(令和6年)3月4日(月曜日)
探訪番号:64
投稿日:2024年3月8日
ブログ分類:エレベーター・エスカレーターめぐりシリーズ #1
今日3月8日は、「エスカレーターの日」だそうです。
これは、大正3年(1914年)3月8日に、日本で初めてエスカレーターが運転されたことに由来しているそうです。
日本初のエスカレーターは、大正3年3月から7月まで、東京・上野公園で開催された東京大正博覧会の第一会場と第二会場を結ぶ通路に設置されました。
このエスカレーターは、高低差が10メートル、秒速30センチメートル、最大毎分80人を運ぶことができたそうです。
初めて見る乗り物に怖がる人もいたそうですが、通行料金10銭がかかるにもかかわらず、連日大人気だったそうです。
そういうわけで、今日で、日本初のエスカレーターが運転されて、110周年、ということになります。
しかしながら、国内初のエスカレーターが設置された上野公園には、記念の碑などは全く無く、どこに設置されていたのかはっきりしたこともわかっていないそうです。
それで、エスカレーターにまつわるスポットがないかな、と思案していました。
東京大正博覧会のエスカレーターは、屋外に設置され、有料でした。
日本で初めての常設の屋外エスカレーターは、神奈川県藤沢市の江の島に昭和34年(1959年)に設置された「江の島エスカー」です。江島神社の入り口から江の島の頂上まで、3つに分かれた観光用エスカレーターで、しかも有料。東京大正博覧会のエスカレーターと共通点も多いため、乗ってこようと思いました。
今週4、5日はたまたま仕事が休みだったので、行こうと思い公式サイトを見たら、こんなお知らせが!
【スクリーンショット】
ガーン!(*´Д`*)
こんなにタイミングよく(悪く?)、ピンポイントでメンテナンスのため休止ってある!?って感じですよね〜(^◇^;)
仕方がないので、他にエスカレーターにまつわるスポットはないかな、と考えたところ、同じ神奈川県内にギネスブックに載ったエスカレーターがあることを思い出しました。
それは、川崎市のJR川崎駅東口の地下街にあるエスカレーターで、なんと世界で一番短いエスカレーターなんです*\(^o^)/*
【写真】川崎駅東口の巨大な地下街「川崎アゼリア」の33番出口、京急川崎駅方面にエスカレーターがありました!
う〜ん、確かに短いですが、10段ほどあり、「世界一」「ギネス」というには、なんとなく拍子抜けのような…。この程度のエスカレーターなら、他にもみたことがありますよね〜。
それで、川崎アゼリアの中をもう少し歩いて回ってみると、ショッピングモールの「川崎モアーズ」につながっている通路がありました。
【写真】ありました!短すぎるエスカレーターです!!
【写真】川崎モアーズの地下2階の食品店街「かわさき市場」に向かう階段の途中に、短すぎるエスカレーターはありました。隣の地下1階の紳士服店に向かうエスカレーターの3分の1ほどの長さです。
【写真】隣に階段もありました。横から撮ると、エスカレーターの短さがよくわかります。
【写真】階段の横に、こんなポスターが!ギネスの認定書も掲載されています。「プチカレーター」という愛称もついていました。
【写真】フロアからフロアには、10段ほどの高低差があるのですが、なんとエスカレーターが設置されているのはなぜか半分だけ。半分は階段になっているんです。
【写真】まず、階段を登りました。エスカレーターは上り運転のみです。
【写真】さあ、乗りますよ!
【写真】たった8秒で、到着です。でも、とても楽しい8秒間でした!
上の写真は、通行するお客さんがいないわずかな瞬間を狙って撮りましたが、かなり頻繁にお客さんが行き来する通路でした。でも、ほとんどのお客さんは隣の階段を使わずプチカレーターに乗っていて、川崎市民に愛されている感じがしました。
私が住む千葉市の千葉駅ビルには、踊り場つきのエスカレーター(途中で動く歩道のようになるエスカレーター)があり、そのタイプだと、ここのエスカレーターも下のフロアまで設置できそうな気がしますが、この可愛らしいエスカレーターはいつまでも残してほしいな、と思いました。