探訪日:2025年(令和7年)7月3日(木曜日)
探訪番号:106
投稿日:2025年8月20日
ブログ分類:パワースポットめぐりシリーズ #21
私が住む千葉市内にもいくつか大きな神社がありますが、一番有名な神社は千葉神社ではないかな、と思います。
というのも、千葉県内で初詣の参拝者数1位の寺社は、成田市の成田山新勝寺で、全国でも明治神宮に次いで2位とダントツですが、2位は千葉神社で、千葉市内では一番多い参拝者数となっているからです。
もともと千葉神社は、古くからこの地を支配していた千葉一族という豪族の守護神である妙見(みょうけん)菩薩をお祀りする、仏教寺院だったそうです。
その後、源頼朝や徳川家康も参拝するなど、歴代の将軍様から手厚く保護されてきました。明治時代になると、それまで仏教と神道の境が曖昧だったのを、国家神道としての立場を明確にするため、神仏分離が行われ、この千葉神社も、明確に神道の神社となり、今日に至っているのです。
【写真】JR千葉駅から歩いて10分くらい、国道126号線沿いに千葉神社がありました。
【写真】通常は広い境内があるのですが、現在改修工事中で、工事用のフェンスが立っていて、ちょっと狭い感じになっていました。
【写真】フェンスにこんな看板がありました。社殿の塗り替えや増築、境内前の公園を整備するようです。
【写真】境内の前に広い公園もありましたが、こちらも工事用フェンスで囲われて更地になっていました。
【写真】狛犬もちょっと窮屈そうですが、工事の進展を見守っていただいているようでした。
千葉神社の御祭神は、通称・妙見様と呼ばれる、北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)です。
北辰とは、北極星と北斗七星の御神霊であり、宇宙の星々は北極星を中心に回っているとの考え方から、全宇宙の守り神様であり、方位・方角を支配する尊い神様とされているのです。
また、妙見様は、宇宙のすべての星を支配することから、人間の運気をも支配する力を持ち、厄除け・方位除けの神様としても知られているのです。
さらに、易学や九星気学、風水学といった占術の根拠になる神様ということから、易占家の信仰も厚く、御加護を受けるため全国から御祈祷に訪れる方もいらっしゃるそうです。
【写真】立派な社殿です。
【写真】すべての星を支配する神様ということから、神紋は月と星というユニークなものになっています。
【写真】社殿に向かって左側には、菅原道真公をお祀りする千葉天神もありました!
【写真】千葉神社が、月と星を神紋にしていることから、つき(月)を呼び、勝ち星を拾うという縁起をかついで、合格祈願、学業向上、技芸上達を祈願する参拝者が年々増えているそうです。
【写真】お賽銭箱にも、月と星の神紋がありました!
【写真】千葉天神の脇には、江戸時代より伝わる霊石、御力石がありました。
【写真】石に触れると、精神や身体に光明が差し、新たな息吹がいただけるとのこと。私も触れさせていただきました。
【写真】社殿の前には、「妙見延寿の井」がありました。ここが九星気学による吉方にあたることから、一願成就の霊泉として古来より知られ、関東一円から「お水取り」に見える方もいるそうです。なお、取水は朝6時から夕方6時までとなっています。
【写真】妙見延寿の井の反対側には、撫でると福徳が授けられるという、亀の形をした亀岩もありました。
【写真】境内には鯉が泳ぐ池と、ステキな太鼓橋もありました。
前述の通り、千葉神社はもともと仏教寺院で、山門がありました。しかし、戦時中、陸軍の重要施設があった千葉市はアメリカ軍の標的となり、終戦間際の1945年(昭和20年)6月10日と7月6日から7日にかけて、「七夕空襲」と呼ばれる攻撃を受け、1000人近くの住民が殺されたそうです。それで、山門もその空襲で焼けてしまったそうです。
その後、開創1000年を記念して2000年(平成12年)に、実に半世紀ぶりに門が再建されました。神社建築では珍しい、楼門型の社殿となっています。これも、もともと千葉神社が仏教寺院だったのを踏まえたものなのでしょうね〜。
【写真】こちらが再建された門である、尊皇殿です。社殿に向かい合って建ち、中央に八角形に配された星宮を祀る福徳殿と、東に日天楼、西に月天楼、2階に開運殿をもつ構造となっていて、太陽・月・星のすべてを支配する妙見様のパワーを授けられるようになっているのです。
【写真】中央の福徳殿です。八角形の柱の上には、十二支の動物たちが描かれていました。
【写真】私の生まれ年の十二支である牛(丑)は、虎(寅)と抱き合わせでした。元気のいい虎に比べ、やっぱりのんびりしてるな〜、牛は…(^^;;)
【写真】光輝柱という柱がありました。目を閉じて心を鎮めて触れれば、自己の中に生気・浄化作用が起こり、身体上や生命上の加護が得られるそうです。
【写真】でも、どの部分に触れたらいいのか分からなかったので、とりあえず金幣の幣と棒の部分と、後ろの柱に触れました。