探訪日:令和7年(2025年)8月29日(金曜日)
探訪番号:108
投稿日:2025年9月30日
ブログ分類:気になる乗り物に乗るシリーズ #8
前回のブログでは、東京都世田谷区にある豪徳寺にお参りに行ったことを書きました。このお寺は、招き猫発祥の地、と言われています。
小田急線に「豪徳寺」という駅があり、この駅から豪徳寺へ歩いて行けますが、15分ほどかかります。実は、豪徳寺から一番近い鉄道の駅は、東急・世田谷線の「宮の坂駅」で、徒歩5分ほどなんです。
そんなわけで、世田谷線が豪徳寺から一番近い鉄道、ということで、招き猫をモチーフにした車両の電車が走っていますので、乗ってきました!
【写真】世田谷線の起点となる、三軒茶屋駅に行きました。
【写真】世田谷線の三軒茶屋駅は、ヨーロッパ風の屋根がステキです。世田谷線は全線複線なのですが、三軒茶屋駅と終点の下高井戸駅だけは、単線2面ホームとなっています。遠くの方に、招き猫電車が見えました!
【写真】可愛らしい、大きな目が印象的な、招き猫電車が入線です\( ˆoˆ )/
招き猫電車に乗り、終点の下高井戸駅まで乗り通しました。といっても、距離はわずか5km、所要時間は20分弱なんですけどね。
招き猫電車は外観だけでなく、車内も猫をモチーフにしたものがたくさんありました。
【写真】吊り革が、猫の顔の形になっていました。
【写真】別角度だと、あげた右手が可愛らしいです。
【写真】2両編成の連結部分には、首輪と鈴が描かれていました。
【写真】出口のドアに向かって、猫の足跡も描かれていました。
終点の下高井戸駅に着いて下車した後、わずかな折り返し時間で、電車の外観写真を撮りました!
【写真】可愛らしい、招き猫の家族が描かれていました。
【写真】こちらは「Welcome」と英語を話す招き猫です。そういえば、豪徳寺にお参りに行っている方の9割が外国人の方でした。招き猫は海外でも人気のようですね。
【写真】優先席の窓から逆さに覗く招き猫です。
【写真】タレ目が可愛い、招き猫電車でした!
【写真】下高井戸駅では、京王線と接続し、世田谷線の真隣に京王線が走っています。
【写真】三軒茶屋駅と下高井戸駅には、招き猫電車の運行時刻表が掲示されていました。運行時刻は毎日異なっていて、東急電鉄のサイトでも確認することができます。
〜おまけ1〜
東急・世田谷線は、法律上では「鉄道」ではなく「軌道」なんです。「軌道」とは、路面電車など、道路上に敷設された鉄道のこと。
ところが、世田谷線は道路上を走行する区間はありません。なのに、なぜ軌道なのかというと、かつて渋谷と二子玉川を結んでいた路面電車の玉川線の支線が前身で、その名残だからなのです。玉川線は、国道246号線(玉川通り)の上を走る路面電車で、現在は地下部分に東急・田園都市線が通っています。
今は交通量の多い、幹線道路の国道246号線に路面電車が走っていたことは信じられませんが、やはり自動車の邪魔になる等の理由により、1969年5月に廃止されました。
一方、三軒茶屋駅から支線として運行されていた世田谷線は全区間が専用軌道で自動車の邪魔にもならないので、現在まで廃止されることなく存続しています。
人口の多い世田谷区の中心部を走行し、東急・田園都市線、小田急線、京王線に接続して乗り換えできることもあって、かなり利用客が多い路線となっています。
【写真】かつての玉電(玉川線)をイメージするカラーリングの車両も走っています。
【写真】世田谷線は、1925年1月に三軒茶屋〜世田谷間が、同年5月に世田谷〜下高井戸間が開通。今年が開通100周年ということで、ヘッドマークも描かれていました。
【写真】車体に「T.K.K.」の文字。これは、かつて東急電鉄は「東京急行電鉄」という社名で、その略称なんです。でも、「T.K.」は「東京急行」の略だと分かりますが、最後の「K.」は?というと、なんと、「株式会社」の略なんです。そういえば、昔の人は「株式会社」の略を「K.K.」と書いてましたよね。昔の人の、手書きの独特な略語って、好きです。
〜おまけ2〜
豪徳寺の最寄りの宮の坂駅に、古い車両が静態保存されていました。
【写真】ホームの脇に、緑色の車両がありました。
【写真】大正14年に製造され、昭和44年まで世田谷線を走り、その後江ノ島電鉄に譲渡された電車だという看板がありました。
【写真】中に入ることができました。
【写真】「動物を入れないで下さい」の貼り紙。犬の散歩のついでにお邪魔する方がいらっしゃるのかも。私はペットが苦手なので、嬉しい貼り紙です。
【写真】木製の床がいいですよね〜。
【写真】シンプルな運転台です。
【写真】世田谷線の現行車両とのツーショットを撮りました!