現地に行っていろいろなものを見てくるフィールドワーク系ブログ

開業から50年。新潟市の万代シテイに行きました!

探訪日:2024年(令和6年)2月27日(火曜日)

探訪番号:72

投稿日:2024年7月28日

ブログ分類:駅・空港・バスターミナルめぐりシリーズ #3

前々回のブログでも書いたように、新潟市は政令指定都市で唯一JR線以外の鉄道が通っておらず、モータリゼーションが進んだ都市です。

市内の公共交通機関も、バスが中心です。また、新潟県の公共交通機関の特徴としては、公営(県営・市営)の事業体が無い、ということです。

新潟市を中心として、下越・佐渡地方のバス事業を担うのが、新潟交通という会社です。同社の前身となる新潟乗合自動車は昭和2年に設立され、新潟交通の設立は昭和18年です。

新潟県は天然ガス産出量が全国一位で、戦後のガソリン不足の際は、新潟交通が独自で天然ガスを採掘し、バスを運行させました。さらに、昭和26年には、新潟交通バスステーションビルを開設。ここは、昭和24年に岡山市にできたセントラル・バス・ステーション(現在の天満屋バスステーション)に次いで、日本で2番目のバスターミナルでした。

さらに、昭和48年11月には、商業施設と一体化した、万代シテイバスセンターを開設。現在は、新潟市の商業の中心地となっています。

【写真】たくさんのバスが行き交う、万代シテイバスセンタービルです。

撮影地:新潟市中央区八千代

【写真】ビルの1階は、高速バスや郊外線のバスの発着所となっています。なお、「バスセンターのカレー」として全国的に有名な「名物 万代そば」の店舗は写真の右手にあり、食べました。とても美味しかったのですが、「店内写真撮影禁止」の張り紙がありましたので、写真は無しです。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

【写真】2階部分は、広いスペースがあり、周囲にはさまざまな業態の店舗、飲食店、ホテルなどが集まって、さながら新潟のアラモアナショッピングセンターといった様相です。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

【写真】万代シテイの開業50周年を知らせる看板もありました。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)
撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

【写真】バスセンタービルの隣には、「LoveLa(ラブラ)万代」という商業ビルがありました。万代シテイ開業時はダイエー新潟店として建てられたビルです。壁面のデザインが、時代を感じさせますよね〜。

撮影地:新潟市中央区万代

【写真】昭和59年には、ダイエーと反対側の地区に、新潟伊勢丹が開業。万代シテイには伊勢丹のほか紀伊国屋書店、また、かつては新潟アルタもあって、まさに「新潟の新宿」といった雰囲気がありました。

撮影地:新潟市中央区八千代

【写真】他の地域の例にも漏れず、新潟も百貨店の閉店が相次ぎ、現在は新潟伊勢丹が県内唯一の百貨店となっています。今年は新しい新潟駅ビルが開業し、東京や大阪と違って新潟は商圏が大きくないから、伊勢丹も影響があるかな、と思っています。都市にデパートが無いのは寂しすぎるので、伊勢丹には頑張ってもらいたいと思っています。

撮影地:新潟市中央区万代

【写真】バスセンター内に、カラフルな自販機がありました。PRキャラクターの「ばんにゃい」と「レインボー・バン男爵」が描かれていました。体が七色になっていますね。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

【写真】「なないろガーデン」というスペースもありました。七色推しですね。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

【写真】実は、万代シテイ開業時から2018年まで、「レインボータワー」という、回転昇降式の展望塔があったんです。高さ100メートルで、新潟市内が一望できたのです。レインボータワーの跡地には、記念のモニュメントがありました。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)
撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

【写真】「レインボータワー」の名の通り、七色に塗られた展望塔でした。

撮影地:新潟市中央区万代(万代シテイバスセンター内)

〜おまけ〜

【写真】7年前の年末年始に帰省した時に、バスセンターの写真を撮っていました。私としては、バスセンターの壁面は真っ黄色、という印象が強いです。撤去される前のレインボータワーも写っていますが、この時は営業は終了していて乗ることはできませんでした。

撮影日:2017年1月3日

【写真】バス乗り場も、独特なデザインのタイルの床の印象が強いです。今は、おしゃれでシックな板張りに変わりました。

撮影日:2017年1月3日