探訪日:2024年(令和6年)5月24日(金曜日)
探訪番号:81
投稿日:2024年10月5日
ブログ分類:パワースポットめぐりシリーズ #14
神奈川県川崎市にある川崎大師は、初詣の参拝者数において毎年上位にランキングされることでおなじみの、弘法大師(空海)を始祖とする真言宗智山派のお寺です。
真言宗智山派は京都の智積院が総本山ですが、川崎大師は、千葉県成田市にある成田山新勝寺、東京都八王子市にある高尾山薬王院とともに「関東三大本山」の一つとなっています。
川崎大師は正式名称を「金剛山金乗院平間寺」と言います。平安時代、平間兼乗(ひらまかねのり)という漁師の人が、42歳の厄年の時に夢のお告げに従って、海の中から弘法大師尊像を引き上げ、大切にお祀りし、厄払いができたそうです。
その尊像をご本尊として川崎大師は建立されました。正式名称の「平間寺(へいげんじ)」も、平間兼乗に由来しているんです。
そして、川崎大師では、10年に一度、西暦で言うと下一桁が4に当たる年の5月にご本尊の大開帳奉修が行われ、その期間に限って、「赤札」という護符が授けられます。
この「赤札」は、弘法大師の直筆と言われる「南無阿弥陀佛」の六字名号を版にして、貫首さまが祈願をこめて一つずつを手刷りする、たいへんありがたいお守りなんです。この護符を受ければ「無量の功徳」が得られるばかりか、ピンチが訪れた時にも不思議なパワーが出て危機を回避できる、と言われています。
私は、前回(2014年)もお受けしたのですが、今年も授かりにお参りに行ってきました!
【写真】お寺の入り口となる大山門前には、「大開帳奉修 赤札授与」と書かれた木札が立っていました。
【写真】赤札は10年に1度だけの授与ですから、多くの人が授かろうとお参りに訪れます。長い行列ができますので、しっかりとした鉄パイプで通路が作られ、「最後尾」の看板を持った人もいました。
赤札は、1日に6回大本堂で行われる護摩祈祷の後に授与されますが、貫首さまの感得によって授与するかどうかが決まるため、必ずしも毎回授与されるとは限らないそうなんです。
【写真】私は9時半ごろ行きました。この日は、朝6時のご祈祷では授与されましたが、9時半のご祈祷では授与されませんでした。6時以降に参拝した人は長時間の待機となり、かなりの体力と気力が必要となります。
【写真】1時間ほど並んだ後、ついに列が動き出しました!
【写真】そしたら、大本堂前で3グループに整列され、さらに1時間並び続けました。
【写真】11時半過ぎ、ついに大本堂の中に入ることができました。
【写真】10年ぶりの赤札です!長時間並ぶのは結構な苦行ですが、実際手にすると、疲れも吹き飛びましたね〜。
赤札自体は薄くて小さな紙ですので、そのままだと無くしてしまいそうです。そこで、境内では赤札を入れるためのケースを売る出店がたくさんあるのです。
私は、赤札が授与された信徒会館を出たすぐのところにあった出店でケースを購入しました。
そのお店は高齢の夫婦(?)の方がやっていました。見ていると、売っていた奥さんの方が「赤札入れてあげるよ〜」と言って、お客さんの赤札を手際よく入れていらっしゃいました。
私も入れてもらおうと「赤札入れてください」とお願いすると、快く入れていただいたものの、そのあとなんと「これ、自分で入れないとご利益ないんだよ。私の運気があがっちゃうね〜」というまさかの一言!ガーン、あっ、そうなの?と、ちょっとモヤモヤした気持ちになりましたね〜(^^;)
【写真】何はともあれ、立派なケースに入れていただき、50代の10年間も厄除けできそうです!
【写真】2年前に、長野の善光寺の御開帳にも行ったのですが、川崎大師にも同じような回向柱が建っていました。
【写真】しかし、回向柱の前には長めの行列ができていて、しかもなかなか前に進みません。
【写真】見ていたら、みなさん紐をつかんで、結構な長時間お祈りされていました。善光寺は紐は無くただ触るだけだったので、列もスイスイと進んでいましたが、川崎大師は信心深く丁寧にお参りする方が多いのかも。
【写真】ついに私の番も来て、しっかり紐をつかんでお祈りしました。
【写真】それにしても、改めて自分の手の写真を見ると、毛深いですよね〜(#^.^#)
【写真】なんと、川崎大師には公式キャラクターがいました!ご本尊を海から引き上げた平間兼乗の子供の頃の姿がモチーフになっているそうですが、キリッとした可愛らしいお顔。どこかで見た顔だな〜、と思い調べると、奈良県公式マスコットの「せんとくん」も手がけた籔内佐斗司氏がデザインしたものだそうです。