現地に行っていろいろなものを見てくるフィールドワーク系ブログ

東京・江東区にある中川船番所資料館に行きました。番所の原寸大のジオラマが良かったです!

探訪日:令和7年(2025年)10月30日(木曜日)

探訪番号:113

投稿日:2025年11月19日

ブログ分類:博物館めぐりシリーズ #13

前回のブログでは、2023年5月に天皇陛下が視察された荒川ロックゲートと小松川閘門のことを書きました。

陛下は近隣にある「江東区中川船番所資料館」という施設も訪問されました。今回のブログでは、その資料館に行ったことを書きたいと思います。

【写真】都営地下鉄・新宿線の東大島駅の近くにありました。

撮影地:東京都江東区大島

【写真】入り口の様子です。

撮影地:東京都江東区大島
撮影地:東京都江東区大島

江戸幕府を開いた徳川家康は、下総国(今の千葉県)の行徳で生産された塩を船で江戸に運ぶため、小名木川を開きました。

その後、米や野菜・醤油といったさまざまな物資を乗せた船が関東各地から小名木川を通って江戸に運ばれるようになったため、寛文元年(1661年)、幕府は中川番所という関所をつくり、航行する船の取り締まりを行いました。

この中川番所があった場所の近くに、番所を再現し、水運や江東区の歴史に関する資料を収集、保存及び展示するために、2003年に開館したのが、「江東区中川船番所資料館」です。

【写真】1階の受付で観覧料(200円)を支払い、エレベーターで3階に上がると、常設・展示室がありました。エレベーターのドアが開くと、番所を再現した原寸大のジオラマが広がり、圧巻です。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)
撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】酒樽を積んだ伝馬造茶船です。常陸国(今の茨城県)から運ばれてきた酒樽を、大型の川船「高瀬船」から小型の船「伝馬造茶船」に積み替えて小名木川を通船する様子を、壁面の絵を含めて再現しています。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】番所の建物の近くまで入ることができました。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】私は、建物の中にある建物が、大好きなんですよね〜。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】船着場がリアルです。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】「江戸の水運をめぐる」という展示コーナーもありました。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】丸窓がステキな展望室もありました。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】丸窓から、都営地下鉄・新宿線の東大島駅が見えました。東大島駅は地下鉄ながら地上の高架駅で、旧中川を跨ぐ、橋のような形状の駅なんです。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】2階は、「郷土の歴史・昭和の暮らし紹介展示室」です。昭和の暮らしぶりがわかる展示がありました。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)
撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】海苔を採るための、いわゆる「ベカ舟」の展示もありました。江東区の文化財に指定されています。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)

【写真】企画展示室では、来年1月18日まで、「江戸の出版文化と江東地域」が開催中です。江戸時代の往来物や戯作本が展示されていました。私は、江戸時代の出版文化を描く、現在放映中のNHK大河ドラマ「べらぼう」を毎週楽しみに観ていますので、興味深く見学できました。

撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)
撮影地:東京都江東区大島(中川船番所資料館内)